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 T'CHINGS

子供の頃から地球が大好きで、世界を探検するのが夢でした。その夢が叶って、35年間、地球を旅しています。初めは、英国商船に乗って、7年間、地球の美しさを探し求めて旅を続け、その後10年間は、英国王室の友人でもある有名な資産家の奥様のお抱え運転手となり、彼女の旅行の手配をしたり、彼女のために世界の最高級品を探したりする生活をしていました。

その旅の中で、地球の素晴らしさを知ると同時に、環境破壊の現場も目撃しました。そして、アマゾンのような素晴らしい森林が破壊されていることに、心を痛めるようになったのです。巨大な富と贅沢な暮らしの中で、私の人生は、次第に崩れていきました・・・   続きを読む

森の男
1993年の冬、私は、カリフォルニアにある樹齢1000年の巨大なセコイア杉の幹の中に住んでいました。そこで、自然への思いを込め、「森の男」 という詩を書きました。

1971-1977 商船に乗る

1954年生まれ 公害がひどいイギリスのマンチェスターで育つ。子供の頃の夢はアマゾン探検に出かけることだった

1979-1989 運転手

 © 2007 earthwalker.com
 
T'CHINGS             


森の男

私は森の男
木を愛し
花の匂いを嗅ぎ
人生を見つめる者

しばしば、静けさの中に座り
林を抜け
丘を越えては草の間を吹き抜ける
風の音を聞く者

時には空腹に耐えねばならず
気が沈むこともあるが
それも長くは続かない
自然の美しさが私を生かしてくれるのだから

時折
宇宙の神秘に触れ
ビジョンという贈り物をもらったことに
痛みを忘れて感謝する

私は森の男
木々を抱き
花びらを慈しみ
人生を生きる者

Paul Coleman 1993
 


森の奥深い場所に、数ヶ月間、一人で住んでいたことがあります。

小人のように木の幹の中で眠っていたのです。その頃は、夕方、木の家に戻ると、幹の中でよく瞑想をしました。自分が木の幹を抜けて、森の中で一番背の高い、その木のてっぺんまで、伸びて行くようにイメージをし、エネルギーが満ちてくると、まるで目を開ければ、どこまでも遠くまで見渡せるような気がしました。

そういう時には、自分の精神が宇宙を越えてどこまでも飛んで行き、自分がすべての可能性に対して開かれ、人々にそれぞれの道へ導くためのメッセージを受け取ることができるように感じたものです。

ある日の夜、旧ユーゴスラビアで起こっている戦争のことを考えながら瞑想し、いったい、どうやったら彼らを助け、地球を助けることができるだろうと考えていると、突然、強い思いが起こりました。「そうだ、歩こう」と。

サンフランシスコからアメリカとヨーロッパを横断し、第二次大戦以来、ヨーロッパを襲った最大の戦争と言われている戦地、サラエボへ歩いて行こう。1995年4月22日のアースデイに、サラエボに一本の木を植えよう。そして、そこへ行くまでの間、戦争は都市や人間を破壊するだけでなく、私たち、皆が生き延びるために必要不可欠な自然環境をも破壊してしまうのだということを話して歩こう、と。

こうして、私は、1年間、歩き続けてサラエボへ到着し、1995年4月22日、戦時下で包囲され、爆撃が降るサラエボに、私は1本の木を植えたのでした。

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プロフィール パート2

片手には全てがあり、もう片方の手には何も無いように感じました。愛する地球が壊されていくというのに、私にはどうしたらいいのか、全くわからなかったのです。15歳のときに学校を辞め、環境活動などしたこともありません。誰が私の言うことを聞いてくれるだろうか?そう思いながらも、ともかく、何か努力をしようと決意しました。


© 2006 韓国環境活動連合(KFEM)

1988年、私は仕事を辞め、自然環境を保護することに人生を捧げようと決めました。その時から、多くの人々の支援を受け、アマゾンへ森林調査へ出かけ、4万7000キロ、39カ国を歩き、数百万人の人々に講演をし、植えられた木の数は、数百万本以上に達しました。1993年には、国連環境計画(UNEP)より「アースウォーカ-」の称号を受け、1994年には、サラエボへの徒歩の旅を始める直前に、国連のピース・メッセンジャー・イニシアティブである「We The People's Initiative」の大使に任命されました。

2000年からは、戦争で亡くなった人々を追悼する意味を込めて、10年計画で、歩きながら木を植えています。2006年は、アースデイ東京が主催した「アースデイ・フレンドシップ・ウォーク」のため、妻の木乃実と共に、中国、韓国、日本を歩きました。木乃実は、日本で出版された本、「木を植える男 ポール・コールマン」(角川書店)の著者でもあります。


角川書店

世界中の人々の支援のおかげで、各国から表彰され、2004年にはダライ・ラマ氏が受賞した「ハート・オブ・ヒューマニティー」賞を受賞し、2005年の愛・地球博では「地球を愛する100人」に選ばれました。また、トニー・ブレア英国首相など、世界各国政府の代表とも、多数の木を植えました。

これまでに、3000回以上の講演を行い、ソニーが製作した映画「私たちの地球」のナレーションも務めました。この映画は、ソニーが2005年の愛知万博に出品した世界最大のスクリーンのプレミアショーとして公開されました。

1994年からは、 国連ピース・メッセンジャー・イニシアティブ Culture of Peace Initiavite の国際事務局である Pathway To Peace の大使と顧問を兼任しています。

2007年には、人間と自然との関わりについて熱心に教育し続けているイギリスの公共教育施設 Living Forest の慈善大使という名誉ある地位に任命されました。この施設では、訪れた人が本物の熱帯雨林を体験できるようになっており、訪れた時には、私自身も、アマゾンの熱帯雨林に戻ったような気がしました。

2008年は、妻の木乃実とたくさんの参加者と共に、北京オリンピックのテーマの1つである「グリーン・オリンピック(環境に配慮し、快適な環境で行うオリンピック)」の動きを後押しし、地球と人間を含むすべての生き物を救うために、すぐに行動を起こすよう、強く促すため、10ヶ月かけて香港から天津まで、木を植えながら歩きました。残念ながら、厳しい警戒態勢のためゴールの北京まであと140キロのところでビザの延長ができず、ウォークは終了となりましたが、多くの人たちに環境保護のメッセージを伝えることができました。


グルムコ社

また、2008年8月には韓国で、自叙伝「地球を歩いて、木を植える ポール・コールマン」(ポール・コールマン著 馬龍雲訳)をグルムコ社から出版しました。

2008年10月~12月は、日本に滞在して今回の中国の旅についての本を書き、2009年には、チリのパタゴニアに戻って、サスティナブルホームを建てる予定です。

アースウォーカー、ポール・コールマン

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